発達障害とその周辺に関することを徒然に綴っています
「見えないものはない」についての考察②ASDとADHDの比較
端的に結論から申し上げると、「見えないものはない」が起こる裏側のメカニズムには、大きく「身体感覚由来」のものと「注意機能由来」のものがあるのではないかと私は考えています。そしてそれがそのまま自閉スペクトラム者とADHD者のタイプにそれぞれ当てはまることが多いのではないかと思うのです。
「見えないものはない」についての考察
これはいわゆる「発達障害あるある」の一つで、視界に入らないものが意識に上りにくいという傾向のことを指します。一般的には特に自閉スペクトラムにおいて語られることが多い印象がありますが、TwitterなどのSNS上ではADHDの特徴として語られることもよくあります。
カサンドラ症候群について⑥対義語へのご意見まとめ
カサンドラ症候群には対義語が必要だという趣旨を書かせていただいたところ、ツイッターやコメントでたくさんのご意見やアイデアを頂きましたので、まとめてみました。
カサンドラ症候群について⑤カサンドラには対義語が必要だと思う話
今回はカサンドラ症候群の対義語の必要性について書かせて頂きます。このことについて、私の考えに否定的なご意見を持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、一つの問題提起として書き残しておきたいと思います。
カサンドラ症候群について④カサンドラの向こう側
今回はあまり語られることの少ない、自閉スペクトラム者側から見たカサンドラについて私の思うところを書かせて頂きたいと思います。
カサンドラ症候群について③ 異文化相互理解問題としてのカサンドラ
私はカサンドラ症候群について「異文化間パートナーシップにおけるストレス状況」と考えるのが最も妥当ではないかと考えています。妥当というのは、問題を乗り越えるということを考えた時に最もうまくいく確率が高くなる考え方ではないかという、私なりの仮説的視点を含んでいます。
カサンドラ症候群について② 構造的理解の仮説
カサンドラ症候群と呼ばれる状態像について、私なりの構造的理解の仮説をお話したいと思います。前回よりも少し突っ込んだ話になるかと思います。
カサンドラ症候群について① 基本知識と誤用問題
カサンドラ症候群という言葉があります。この言葉について、発達障害支援を専門とする心理士という視点から個人的に思うところや考えていることを書きたいと思います。このテーマ、私の支援者としての基本的な立場である「脳・神経由来の異文化相互理解」について、とても深く考えさせられるテーマだと思っています。
自閉スペクトラム者のセクシャリティについて②
これらのことから私は、(あくまで経験則に基づく実感知に過ぎませんが)「自閉スペクトラム者にはXジェンダーの人が多いのではないか」と考えています。少なくとも、定型発達と呼ばれている人たちの中におられるXジェンダーの人の割合よりは多いのではないかと思うのです。
自閉スペクトラム者のセクシャリティについて①
自閉症スペクトラムとLGBTなどのセクシャルマイノリティに関しては少なくとも日本においてはあまり研究がなされていません。 しかしながら、自閉スペクトラムとセクシャルマイノリティに関連が深いであろうこと、つまり両者の重なりが大きいだろうことは支援者、当事者、当事者家族など複数の立場の人たちが感じていることのように思います。