ASD(自閉症スペクトラム)者のセクシャリティについて②

発達障害よもやま雑記帳

ASD(自閉症スペクトラム)者のセクシャリティについて、ツイッターにて様々な反応を頂きました。実は頂いたコメントの内容、驚くほど似通っている部分があり、とても示唆の多いものでした。

そしてそれは、私がASD者のセクシャリティについて感じていた感覚値や仮説と非常に合致するものでありました。このことについて書きたいと思います。

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まずは頂いたコメントをご紹介します

ASD(自閉症スペクトラム)者とXジェンダー

お気づきでしょうか?
頂いたコメントはほぼ、セクシャリティ用語でいうところのXジェンダーかそれに近い感覚を仰っています。私はセクシャルマイノリティの専門家ではありませんので理解が浅いかもしれませんが、私はXジェンダーな人とは「自らの性を男性、女性という枠組み以外で捉えている人」だと理解しています。つまり、自分を「男だ」とも「女だ」とも実感していない人たちを表現する言葉だと思います。

私個人の経験としても、自らをXジェンダーと自認するASD当事者の方やXジェンダーよりの性自認の悩みを持たれている方に出会ったことが複数回あります。

これらのことから私は、(あくまで経験則に基づく実感知に過ぎませんが)「ASD者にはXジェンダーの人が多いのではないか」と考えています。少なくとも、定型発達と呼ばれている人たちの中におられるXジェンダーの人の割合よりは多いのではないかと思うのです。

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身体感覚とXジェンダーのつながりについての仮説

さてここから少し私なりの仮説の整理に論を進めたいと思います。(あくまで個人的見解であり、研究としての裏付けがあるわけでないことをご了承のうえお読み頂きたいと思います)

私のASDとセクシャリティに関する基本的な仮説は、ASD者の身体感覚のあり方の違いがセクシャリティに影響を与えているのではないかと考えています。身体感覚というものをもう少し専門的に言うなら、身体から送られてくる様々な情報を脳が受け取って処理する、その繋がり方や情報処理のあり方に特異性や違いがあるということになります。

さて、読者のみなさま
みなさんは自らの「性別」について疑いようのない実感を持っておられるでしょうか?もっておられるならいつ、どのように自覚し実感を持たれたでしょうか?

多くの方は、2つ目の質問に答えられないと思います。少なくとも私は答えられません。なぜなら基本的にそれ(性自認)を疑ったり考えたりすることすら存在してこなかったからです。

それはなぜか?
私で言うなら私は男性で、男性としての私の体の反応や体からの情報を日々、無意識にではあるかもしれませんが受け取って感じ取り、それが当たり前になっているからだと思うのです。私は私の性器の存在を常に身体感覚として感じ取れるし、私の手や足の裏は大きくて、あごには放置するとすぐにひげが生えることを知識としてでなく体の感覚として感じています。

これらの身体感覚は、私が男性であるという私の認識のあり方に大きな影響を与えていると思うのです。

もしこの身体感覚が感じ取れない、もしくは意識的に努力して感じ取ろうとしないと感じ取れないとしたらどうでしょうか?きっと私の性自認は急速にその実感や根拠を見失うのではないかと思うのです。

ASD者の方たちに、「感覚過敏」や「協調性運動障害」などの特性があることが多いことは広く知られており、そしてそれは身体感覚の問題でもあります。つまり、身体と脳の接続のどこかに何か特異性があるわけです。その結果として体からの情報をうまく感じ取れない場合があるとしたら、その人の性自認は身体感覚という基盤なしに育まなけばならないということになります。

だから、思春期以降に自らの性について「私は男なのか?」「私は女なのか?」というような自問自答が発生する可能性が高くなるのではないかと考えています。

この問いはXジェンダーの方の感じられる自問自答と重なり合う部分が大きい、もしくはXジェンダーな性自認そのものですよね。

長くなってしまいましたので、今日のところはここまでで終えたい思います。また機会があればこのテーマ書きたいとおもいます。

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