脳や神経の多様性をより尊重できる社会へという視点でニューロダイバーシティについて書いています
想いを込めて「ニューロダイバーシティの教科書」を書きました
そんな中で私はこの「ニューロダイバーシティ」という言葉に出会ったのです。そしたらすでにあったのです。「自閉文化」という言葉が、自閉スペクトラム者自身から語られているという事実を知った時の私の安堵感や興奮は今でも忘れることが出来ません。発達障害という言葉や概念がこれほどまでに流布した今、時代はニューロダイバーシティを求めている、そう強く感じたのです。
『「多様性の尊重」というスローガンは捨てた方が良い件』について真剣に考えた(アンサーブログ)
特定のテーマや目的に紐づかない、漠然とした「多様性を尊重しよう!」というスローガンはもういらないのだと思います。どんな目的のために、どこに存在しているどんな違いを理解し、認めていくことが必要なのか、これからの多様性尊重はその水準で議論されていく必要があるかと思います。言い方を変えると、「何がどう違うのか?」に答えられない多様性尊重は非常に精度の低い方法に留まっているように思うのです。
ニューロダイバーシティについて②「文化」という視点
注意して頂きたいのはこの「文化」という言葉です。この言葉は障害と呼ばれる現象をなんとか肯定的に捉えるために「比喩表現」として使われているわけではありません。文字通り、字義通りに「独自の文化」を持つ人たちという意味で使用されています。
成熟した自閉スペクトラム成人像について② 論点整理
「成熟した自閉スペクトラム成人」について論点整理しています。 このテーマについて考えたり、語ったりする人が増え、たくさんの生産的で前向きな議論がなされていけばいいなあという、私なりの社会への課題提起のつもりで書きたいと思います。
「成熟した自閉スペクトラム成人像」について
成熟した自閉スペクトラム成人像というテーマについて、まだブログに書けていなかったので、ニューロダイバーシティのテーマと合わせて、書きたいと思います。
異脳文化論① 論理親和性と情緒親和性
論理親和性と共感親和性という言葉は、その人が論理と共感のどちらにどの程度親和性が高いのかという視点から、人の特性や個性の在り方を理解しようする言葉です。
ニューロダイバーシティについて① 言葉の意味と基本知識
発達障害について考える際の、私の重要な基本キーワードの一つに「ニューロダイバーシティ」という言葉があります。発達障害と呼ばれている現象が「ほんとのところ一体何が起きているのか」「より生きやすい社会にするために何が必要なのか」を考えてく上で、とても大切な言葉だと私は思っています。
#ASD語用論「2時までに片付け来る?」「出来るよ」のすれ違い②
前回ご紹介した会話の中には、すでにご説明した「文脈重視と定義重視」に由来するすれ違い以外に、もう一つ大きなすれ違いが紛れています。
#ASD語用論「2時までに片付け来る?」「出来るよ」のすれ違い
自閉スペクトラム者と神経学的な多数派の言葉の使い方の文化の違いについて書きたいと思います。私はこのことをASD語用論という言葉で普段表現しています。