【良書紹介】自閉症スペクトラムについて脳科学の視点から学ぶための良書

良書紹介

発達障害関連本について、良書をご質問されることが最近増えてきましたので、私の読書ログとしての面も含めておすすめ本紹介記事を書いてみたいと思います。基本的に私が実際に読んだ本の中でお勧めできるものだけを紹介しますが、あくまで村中個人の所感ですので、その点ご了承ください。

第一弾は、「自閉症スペクトラムについて脳・神経科学の視点から学ぶための良書」です。もし好評でしたら今後もこういった形でテーマ別にいい本を数冊数冊ずつご紹介するスタイルで記事化したいなと思います。

近年の脳・神経科学の発展は目覚ましく、新しい知見や研究成果がどんどんと生み出されています。発達障害分野においてもそれは例外ではありませんし、基礎と臨床を結び付けることできる領域ということで、むしろ注目のテーマとなっているそうです。

そんな研究成果を一般の方でもわかりやすく紹介して頂いている、脳科学の専門家が書いた良書を今回はご紹介させて頂きます。

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①「自閉症スペクトラムとは何か」

まずはこちら「自閉症スペクトラムとは何か」。
著者の千住先生は現在ロンドン大学におられる脳神経科学者で、発達社会神経科学がご専門の先生です。発達社会神経科学という言葉はなかなか耳なじみのない言葉であはりますが、人の社会性や人とのかかわりの発達を、脳や神経の視点から研究するという理解で間違いはないかなと思います。

つまりもともと発達障害がご専門の先生ではなく、社会性に関わる脳や神経の発達を研究される中で、自閉症スペクトラムに注目されたという経緯で書かれた本ということになります。

その為、神経科学の研究からの視点で「自閉症という現象をどう理解するのが妥当なのか」というテーマで一貫して書かれていて、とても興味深い本です。同時に自閉症という現象へのとてもあたたかでやわらかい眼差しも感じられる内容ですので、当事者、保護者、支援者を問わずお勧めできる本だと思います。

千住先生は他にも紹介したいご著書がありますが、それはまた別のシリーズの時にご紹介しようと思います。

②「脳からみた自閉症 」

2冊目は「脳からみた自閉症」です。
著者の大隅典子先生は、東北大学で発生発達神経科学をご専門とされる神経科学者です。キーワードは神経の「発生」で、脳や神経が1つの細胞(受精卵)からどのように分化、形成されていくのか、その辺り神経発生がご専門のメインとなる先生です。

発生学的な知見を学ぶことの私が思う最大の意義は、自閉症をはじめとする発達障害のスペクトラムな状態像の背景要因を理解できることにあるように思います。この本を読めは「そりゃスペクトラム状になるよね」と心の底から思われると思います。

やや専門的な記述もありますが、こちらも一般の方に配慮のある書かれ方をされている本になっています。仮に専門用語を飛ばして読んでもきちんと意味が分かるかと思います。こちらもおすすめです。

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③「発達障害の素顔」

最後に「発達障害の素顔」です。

著者の山口真美先生は中央大学で認知科学をご専門とされる先生ですので、厳密に言うと脳・神経科学者というわけではないのですが、こちらの本は副題に「脳の発達と視覚形成からのアプローチ」とあるように、ご専門である視覚認知を中心に、脳・神経科学の研究成果を多く紹介されている本ですので、今回のシリーズにて取り上げさせて頂きました。

この本は、脳や神経の中でも特に「視覚認知の神経回路」の発達や特性の知見をもとに、自閉症を中心とした発達障害を論じている本です。脳や神経の知見だけでなく心理学や認知科学の知見もたくさん書かれていますので、とても勉強になる本です。

視覚認知という重要な認知回路から発達障害を考える、とても特色のある本となっています。上記2冊を読まれたうえなどで、さらに知見を深めたい人などにぜひおすすめしたい本です。

以上、わたしが実際に読んで自信をもってオススメできる3冊の本をご紹介しました。3冊とも新書版でお手頃価格で手に取れるものですので、興味のある方はぜひご一読ください。

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