こんにちは。久しぶりにパパ目線の記事です。
平仮名とカタカナを全部覚えて読めるようになったうちの息子、少し文字に興味が出てきたのか町中にあるいろんな看板や表示の読める部分を読んで教えてくれるようになりました。興味があるなら「一人で読める本があるといいな、早めに読書習慣がついたらいいな」と感じた私は息子と一緒に本屋さんへ行きました。そこで感じたことを書きたいと思います。
幼児が一人で読む本、というジャンルがない?!
大きな本屋さんを数件回って私が感じたことは「幼児が一人で読む本というジャンルって存在しないのかな」ということでした。子ども用の本コーナーにはたくさんの本がありますが、ほぼ「保護者が読み聞かせること前提の本」か「小学生くらいのお子さん(主に3、4年生以降くらいのイメージ)が読むための本」のように私には感じました。
要するに間がないように感じたんです。早い子で4歳くらいから6歳くらいの「文字に興味のある幼児さん」が保護者に読み聞かせてもらうのではなく、「一人で読んで」楽しむための本ってあんまりないんだなと。そのニーズで本屋に行った私には少し物足りなく感じる結果でした。(もしかしたら私が見つけられていないだけかもしれませんので、このジャンルの良本ありましたらコメントかツイッターリプライにて教えていただけますとうれしいです!)
ただそこに燦然と輝く幼児用の大人気本がありました。ご存じの方も多いかと思いますが「おしりたんていシリーズ」です。
今、大人気らしくアニメや映画ににもなっているシリーズですので存在自体は知っていたのですがタイトルがタイトルだけに「なぜ流行っているのだろう?」くらいに思っていました。ですが実際に本を手に取り中身も見て、息子にも試し読みをさせてみて印象ががらりと変わりました。
「これはすごいな」と。
幼児が一人で飽きずに読める工夫がたくさんある
おしり探偵について「幼児が一人で飽きずに読む本」という視点で見るとさまざまな工夫がなされているように感じました。「このジャンルの本が少ないことを見越して戦略的に作られた本なのかな?」と思ったほどです。
まず、絵と文章のバランスが絶妙なんですよね。絵本と漫画と本のちょうど中間というかんじのテイストで子どもがとっつきやすい気がしました。そして「探偵」というコンセプトのもと、いろいろな謎解きゲームが本の中にちりばめられているのも、子どもの心をぐっと掴むようです。迷路や間違い探しなどおなじみのものたちなのでそれ自体に目新しさはありませんが、物語にうまく溶け込ましているという意味ではうまく使っておられるなあと思いました。
おしりというキーワードも子どもの関心を引くという意味は強烈ですが、性的な描写や親目線でみて微妙な表現などは出てこないので、その意味でもよくできた本だと思います。ページごとに小さなおしりが文脈と関係なく隠れているのもなんだかかわいく思えます笑。本屋さんで息子に試し読みさせてみたところ、本屋さんの片隅で何十分もずっと夢中で読みあさっておりました。
まあ、難点を言うならストーリー自体には特に深みも感動もない感じではあるので、出来ればここを入り口にどんどんほかの本にも興味を持ってもらえるといいなあとは思います。
本が好きじゃない子の最初の一冊にもいいかも
ここまでは息子のように、文字や文に興味のある幼児ということを前提に書きましたが、上に書いたような特徴は「本嫌い、もしくは本をあまり読んだことのない」学童期のお子さんの最初の一冊としても有効かもしれないなあと思いました。特に漫画は読むけど本は読まないタイプのお子さんにはとっつきやすい内容のように思います。
逆に言うと視覚的な情報量がかなり多めなので、視覚的に雑多な情報が目にうるさいと感じてしまうお子さんにはちょっと合わないかもしれません。
子育て現場からは以上です!
【追記】
こんな絵本専門のオンラインショップもあるのですね。
ネット上で試し読みできる絵本もたくさんあるようです。絵本好きにはたまらないかも。(おしりたんていは試し読み出来ないみたいです。残念!)