こんにちは。
新コーナー?笑としてアナログゲームの紹介と心理士目線のちょっとした解説を始めようと思います。基本的にパパ視点からの「親子で遊ぼう」をテーマに書きますが、名作しか紹介しませんので大人の方でも楽しめるかと思います。
私はアナログゲームで親子や家族で遊ぶ時間は、とても豊かで楽しい時間、かつ子どもたちの成長にもプラスになると思っています。まだ家族でアナログゲームを楽しむ習慣がないご家庭の方が、これを読んでやってみようと思ってもらえたらいいなあと思ってます。また、すでにやってるよという人には心理士目線の解説を読んで参考にして頂けたらうれしいなと思います。
ねことねずみの大レース
記念すべきアナログゲーム紹介の第一弾はこちら!
「ねことねずみの大レース」です。
なぜこちらを選んだのかと言うと、このゲームが家族で遊ぶアナログゲームの最初の一歩として間口が広く敷居が低い割に、長く遊べる奥の深さを持ち合わせているからです。
間口の広さで言うと対象年齢4歳からという敷居の低さでありながら、小学生くらいまでは十分にメインターゲットとして楽しめる幅の広さです。そして何よりゲームに使用するアイテムがかわいいので、見た目からして楽しいゲームだと思います。
ゲームの概要
このゲームは基本的にすごろくのようなタイプで、サイコロを振ってコマ(ねずみ)を進めていくゲームです。コマを進めた先にはチーズがありそのチーズを集めます。一人が複数のねずみを担当し、担当したネズミの獲得したチーズの合計を競います。
このゲームの肝はねこの存在です。サイコロにはねこのマスがあり、そのマスを出してしまうとねこが進んで追いかけてきてしまいます。後ろから追いかけてくるねこのプレッシャーを感じながら、いかに沢山のチーズを集められるかが勝負の鍵を握ります。
このゲームの良くできているところとして、チーズの配置があります。距離的に近くにあるチーズは小さくて、遠くに行くほど大きくなっているのです。一匹のねずみがチーズを獲得出来るのは一度だけというルールですので、遠くの大きいチーズを狙うのか、手堅く近くのチーズを集めるのかというプレーヤーの選択が生まれます。ちなみに子どもたちの性格がめちゃはっきり出ますので、大人にはその点も楽しい点です。
複数のねずみ、ランダムに進むねこ、距離と比例するチーズの配置など、これらの要素が絡み合うことでシンプルながらかなり奥の深い名作ゲームとなっています。
特にねこが近づいてきてねずみが食べられてしまうかどうかという瞬間は、見た目にも状況がわかりやすく、子どもも大人も声を上げて盛り上がることが出来ます。うちの息子にとっても最初のアナログゲームであり、今でも大好きなゲームです。
心理士目線の解説
普通のアナログゲーム紹介ならここで記事は終了かと思いますが、せっかく心理士パパブログ?でもあるので笑、ちょっとその視点からも簡単な解説をしてみたいと思います。
集団遊びの基本要素が揃っているゲーム
このゲームは集団で楽しく遊ぶための基本要素がだいたい揃っているように思います。具体的には
- 順番を待つ(大事!)
- 勝ち負けを受け入れる(癇癪を起こさない)
- ルールを理解する(ルールを守る)
- 他の人の動きを見て自分なりの作戦を立てる
などです。つまりこのゲームで楽しく遊べたら、だいたいのルールや勝ち負けのある集団遊びでも楽しく遊べる基礎が出来ていると言ってもいいように思います。
未就学児から小学校低学年くらい(実年齢というより発達年齢)までのお子さんとっては、楽しみながら上記のような点を学ぶ機会に出来るゲームかと思います。と言っても、例えうまくいかなくても無理強いせず、繰り返し遊んでいるうちに出来るようになっていく、というような視点で一緒に遊んであげて頂きたいなあと思います。ゲームは「楽しい」が一番ですから。
報酬系コントロールゲーム?!
このゲーム実は必勝法がありません。その意味では大人が遊んでも十分に楽しめるゲームに仕上がっています。
ゲームに慣れてくると、すぐもらえる近くの小さなチーズにしておくべきか、リスクを犯しても遠くの大きいチーズを狙うべきかという葛藤が生まれます。どちらが正解なのかは猫の動き次第。つまりサイコロ次第です。
すぐもらえる小さな報酬と将来もらえる大きな報酬のどちらに魅力を感じるのかというような、自分にとっての報酬を感知して行動に影響を与える脳と心の働きは「報酬系」と呼ばれています。
このゲーム、極端に言えば自分の報酬系をうまくコントロールして、状況に合わせた判断をすることが求められているのわけです。その人の性格や特性が見事に見えてくるので、そんな面も魅力の一つかもしれませんね。
以上、ねことねずみの大レース紹介でした!