【親子で遊ぼう】大人と子どもで真剣勝負!「おばけキャッチ」

アナログゲーム紹介&解説

こんにちは。

親子や家族で遊ぼうがコンセプトのアナログゲーム解説、今回は大人と子どもが完全に対等に競い合えるそんな名作ゲームをご紹介します。

親子で遊ぶときに手加減やハンデ一切なしで大人と子どもが対等に競い合えるようなゲームって、お子さんが小さいうちはなかなかないので貴重なゲームだと思います。

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おばけキャッチ

今回ご紹介するゲームはこちら! 「おばけキャッチ」です。

前回ご紹介した「ねことねずみの大レース」に負けないくらい、見た目のかわいらしいアイテムを使用するゲームですので、小さなお子さんにもとっつきやすいゲームかと思います。対象年齢は8歳~となっていますが、この手のゲームが得意なタイプのお子さんならもっと幼くても(5歳くらいからかな?)楽しめるかと思います。逆にこのゲームが苦手な人は大人であってもかなりてこずるかと思います。

なので、小さな子どもが大人に圧勝することも出来てしまう、そんなゲームです。

ゲームの概要

ゲームは5つのアイテムとカードを使用します。アイテムは「白い-オバケ」「灰色の-ネズミ」「赤い-いす」「緑の-ボトル」「青い-本」の5つです。このアイテムの「種類」と「色」がこのゲームの鍵となります。

基本的にはスピード勝負のゲームです。カードを引いて5つのアイテムから「取るべきアイテム」を見つけ出して、先に取った人がそのカードをもらいます。すべてのカードを引き終えた時点でたくさんカードを獲得した人の勝ちです。

どんな時にどのアイテムを取るべきかには、2つのパターンがあります。

1つ目は、「色も種類も同一のものがカードに書いてある」場合です。例えば下記の写真には「青い本」が書いてありますよね。その場合は、「青い本」を取った人の勝ちです。

2つめの場合は、「色も種類もそのままのものが描かれていない」場合です。その場合は、そのカードの中に「色」も「種類」もどちらも描かれていないものを取った人の勝ちとなります。ちょっとややこしいので具体例でご説明しますね。

こちらの写真のカードに描かれているのは「灰色のおばけ」と「緑色の本」なので「色も種類も同一」のアイテムはありませんね。この場合、色も種類もカードに出てきていないものを探します。出てきているのは「灰色」「緑」という色と「おばけ」と「本」というアイテムの種類です。なのでこの場合、それら4つの要素が全くない「赤いいす」を取った人が勝ちということになります。

このアイテムを選ぶルールが2種類あり、カードを見るまでどちらか分からないというのがこのゲームの一番のポイントで、難しい点でもあります。このゲームはお子さんでもとても得意な場合があり(苦手な場合ももちろんあります)、最初に書いたように大人と子どもが完全に対等に真剣勝負できるゲームになっています。

テンポよく次々に勝敗が決まっていくところも、飽きがきにくく盛り上がって楽しめるポイントだと思います。


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心理士目線の解説

おっとストップ!抑制機能

このゲーム確かにスピード勝負なのですが、単純な反射神経だけでは勝利できません。むしろ、カードをめくった瞬間に衝動的に手を伸ばしてしまう人は間違えたアイテムを取ってしまう確率が高くなるため、なかなか勝てません。(我が家ではここをより明確にするためにお手付き禁止ルールを採用し、一度間違えたら別のアイテムを取れないようにしています。)

カードが引かれ情報が目に飛び込んで来たときに、ぐっと堪えて手を出さず「正しい答え」が分かってから手を出したほうが勝てる確率が高まるわけです。こういう反射的に動き出すことをぐっとこらえて止める力のことを専門用語で「(認知的)抑制機能」と言います。このゲームが求めていることはまさにこの抑制機能そのものですので、その人の抑制機能が得手か不得手が如実に分かってしまうゲームとも言えるでしょう。

柔軟に切り替える!思考の転換力

そしてもう一つ、このゲームをうまくこなすために必要な力があります。それは思考を柔軟に切り替える力です。専門用語では「シフティング(転換)」なんて言ったりします。

このゲームのいやらしい笑ところは、数で言うと「色も種類もないカード」のほうが多いところです。だから何枚も続けて「色も種類も出てきていないアイテム」を探したりします。そんな時に「色と種類が同一のものが描いてある」カードが突然出てきた時に、瞬時に「あ!」と気づいて思考を切り替えてアイテムを取らなくてはいけません。

これがなかなか難しい。

実際問題我が家でも、ここについては私より息子のほうが確実に「頭が柔らかい」です。カードに書いてあるそのままのアイテムを取ることに関しては息子になかなか勝てません笑。

いかがだったでしょうか?短時間で気軽に遊べてすぐに盛り上がれる。しかもかなりいろいろな力が求められている、とても良くできたゲームだと思います。気になった方はぜひ手に入れて遊んでみてください!

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