新小学一年生息子の「学びの自律」と向き合った話

心理士パパの子育て、教育、対人支援もろもろ雑記帳

こんにちは。久しぶりにいち保護者としてブログを書きたいと思います。
新型コロナウイルスによる緊急事態宣言下に小学一年生になった息子の話です。仕事で子どもたちの学びについて発信することも多いのですが、今回はあくまで我が家の一事例のお話としてお読みいただけますと幸いです。

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小学校が始まらない!

これは我が家に限らず、今年小学生になった新一年生の多くがそうだと思うのですが、息子は立場と所属としては小学生なのですが、なんせ「一度も小学校に登校したことがない」状態が続いていて、自分のことをまだ小学生とは思ってません笑。つまり、息子の主観的な体験としては保育園の春休みがずっと続いている状態なわけです。自分の担任の先生も、本来なら1カ月を共に過ごしていたはずのクラスメイトの顔も何ひとつ分からない中なので、子どもの立場で考えるとそりゃそうだなあと思います。

ただ、これは親の立場で言うとなかなか手ごわい環境で、息子の学びをどうするのかについていろいろと考えさせられました。そんななかで、我が家で何をどう考え、息子に何を伝えて、どう取り組んだのか、そのあたりについて記録と整理の意味も含めて書きたいと思います。(幸いなことに我が家の場合は息子の居場所問題は、いろいろと調整し助けてももらいながらなんとかなっています。今回は学びの部分に焦点をあてて書きたいと思います。)

我が家の基本方針は「自律」

我が家の子育て指針の基本は「自律」です。これは今回のコロナ禍が起こる前、つまり息子がもっと小さかった時から夫婦で話をしながら自然とそうなっていたものです。具体的に大切にしているのは、息子が「様々な選択を(些細なことも含めて)自分で決めること」「自分でできることは自分ですること」「自分ですると決めたことは、それを守ること」などでしょうか。

そんな背景もあり、今回の自宅での学びについても、自然と「自律」をテーマに親子で取り組むことになりました。(といってももちろん息子自身は「自律」なんてこと考えてませんが笑)こんな非常事態での取り組みに正解や最適解などあろうはずはありませんが、逆に明確に「失敗だった」となる状態はあります。それは息子が学ぶということを「言われたからすること」であり、「させられていること」だという認識になった場合です。少々の学力的な遅れが仮に起こったとしても全く気になりませんが、親として自律の逆の状態になることだけは絶対に避けなければならない、そんな気持ちで日々息子と接するように心がけています。

ではどうすれば、小学校に行けていない6歳の息子が「自律的に学ぶ」ようになるのか、これはなかなかの難題です。

一番最初にしたこと

一番最初にしたこと。それは「学ぶとはなにか、なぜ大切なのか」について息子と話をすることでした。やはりそこが最初の大切な入り口だと感じたからです。といってもまだ幼い息子に難しい話が理解できるわけではないので、かみ砕いて話をします。

実際は私から話をしただけでなく家族外のリソースにも助けてもらって息子と話をしたのですが、おおよそ息子に伝えたメッセージは以下の通りです

〇〇はまだ小さいから、知らないことや、わからないこと、出来ないことがたくさんあるね。でもこの世界は広いから、そういうことは大人になってもたくさんあるんだよ。

そしてね、知らないことを知ったり、出来ないことが出来るように頑張ったりすることを「学ぶ」って言うんだよ。


父さんは学ぶってことは生きてくうえでとても大切なことだと思っている。父さんもまだまだ分からないこと、知らないことがいっぱいあるからね。
だから父さんは〇〇にも、学ぶってことを大切にしてほしいと思っているよ。

〇〇が学びたいと思うことを学べばいいと思うし、学び方もどんなやり方でもいい。けどね、学ぶってことは続けていこうね。学校いつ始まるかわからないけれどお家で出来る範囲で学ぼうね。

幸い、息子はこのメッセージにあまり違和感を感じずに「そうだね。」って感じで受け止めてくれました。ですがこれはとりあえず、学ぶということへのマインドセットの入り口なだけです。ここから慎重に、学びに水を向けながら自律を損なわない関りを考えなければいけません。

「親が教えないこと」と「自分で決めること」

そこから取り組んだ内容は大きく二つ。「親が教えない」ことと「自分で決めること」です。

まず一つ目の、親が教えないことについてはいくつか理由があります。まず大きな一つ目の理由は、「自分で考える」を常に出発点にしてほしいということです。なので、息子がどうしてもわからなくてヘルプを投げかけてくるまでは、それがどんなに間違っていても親からは教えません。というよりも学ぶ時に横につきません。

もう一つの理由は、これはすでに別のブログ記事にもしたのですが、家庭での学びで親が教師役をしてしまうと親子関係にあまりよくない影響があると考えているからです。もちろんまだ小学校1年生なので、教えることが難しいというわけではないのですが、今のうちから「親は先生ではない」ということを明確にしておいたほうがよいと思っています。

もう一つの「自分で決めること」が自律をテーマにしたときの一番の肝です。何を、どれくらいの時間、どのように学ぶのか、これらすべてを基本的に息子に決めてもらうことにしています。とはいえ、まだ幼いので自分で自分の学ぶコンテンツを探してくることはさすがに難しいです。そのため、選択肢としての環境づくりは親のほうで整えてあげる必要がありました。そこで教材や自律のためのいくつかのツールを息子に与え、それらを自由に使うように話をしました。教材やツールは購入前に息子に見せて説明し「やる」と言ったものだけ購入するようにしています。(我が家でお世話になったツールは最後にまとめてご紹介しますね。)

取り組んで見えてきたこと

そんな感じで1カ月取り組んで感じたこと。それはやっぱり「自分で決める」がとても大事だということです。息子には一日の予定を30分単位で自分で決めるようにしてもらっているのですが、これがやっぱり大きかったように思います。

ある日の息子の予定表です

予定自体は、完全に息子に任せます。なので時間をどう使うのかは全部自分で決めてもらっています。最初は出来るのかなと心配もあったのですが、ペタペタと予定を貼っていくことが楽しかったようで、そんなに抵抗なくしてくれました。この毎朝予定を決めるということだけは、強制的にやってもらいました。今では朝起きると自分でいつの間にか予定を決め始めてくれるようになっています。

こうやって自分で予定を決めてもらうことで良かったと思うのは、その後親が何かを言ったとしても「させられ感」がうまれにくい形になっていることです。親としてしていることは「どんな風に過ごすのかは自由に決めていいけれど、自分で決めた予定は守るようにしなさい。」ということを繰り返し伝えることだけをしています。当然予定通りに過ごすことが出来ないこともあるのですが、「今何の時間だっけ?」と聞くとこのボードを見に行って「ああ!そうやった」と予定に戻ってくれることが多いです。

もう一つ良かったともうのは、「他人の予定や都合を考える」練習になったことです。息子が立てる予定の中には、食事の時間であったり親と過ごす時間(アナログゲームをすることが多いです)だったり、自分1人だけの予定ではないものも含まれます。最初は家族の予定のことなど気にせずに決めていたのですが、今では決めた予定を持ってきて「これでいい?」と聞いてくれるようになっています。

学びそのものについては、いわゆる「教科学習」とその他興味のあるものを学ぶことを織り交ぜて取り組んでいます。学校が始まる前に開始したので、息子の中ではこの2つに特に違いはないようです。

まとめ

とりあえず今のところの我が家の取り組みはこんな感じです。いつ学校が再開されるのかはわかりませんが、まあなんとかなっている気がしています。息子の特性もあるとおもいますが、正直教科学習の進むスピードは学校速度よりも早いです。

とはいえ、知識や技能の獲得進度は我が家の方針で言うと「結果論」なので、今のところ息子が「自分で決めて、自分で学ぶ」という学びの自律性を育みつつあってくれている様子に安堵している感じです。今後どうなるかはわかりませんが、現場からは以上です。

おまけ:お世話になっているツールと教材たち

おうちの時間割りボード

ペタペタとマグネットで貼っていく方式のスケジュールボードなので、低学年の予定管理にはかなり使いやすかったです。100均ではさみで切って使えるホワイトボードシートを買ってきて、増やして使っています。

スマイルゼミ

タブレット教材については、有料、無料を含めていくつか試してみたのですが、結局息子に定着したのはスマイルゼミさんでした。私の目から見てもよくできているツールで、学年相応の教科学習をするだけならこれで必要十分かと。

 

算数ラボと算数ラボ図形

ご存じの方も多いかもしれませんが「算数ラボ」シリーズは、問題が質が高くておもしろいというところに尽きるかと思います。教科書準拠ではなく学年の概念がないのも私には好感が持てる1つの要因です。紙の教材の中では息子が好んで取り組むものの1つです。

たのしい! かがくのふしぎ なぜ?どうして? 

本屋さんで見つけて息子が気に入って購入した本です。これを読んで、クイズを作って出題する遊びを好んでやっています。

コロレット

私が好きなので、我が家にはアナログゲームがたくさんあるのですが、最近息子がお気に入りなゲームがこちらのコロレットです。運と実力の要素のバランスのよい、とてもよくできたゲームです。

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